福島県浪江町(なみえまち)でサクラの手入れをしているボランティア団体が弘前公園を訪れ、「弘前方式」と言われるサクラのせん定技術を視察しました。
弘前公園を訪れたのは、福島県浪江町でサクラの手入れを行うボランティア団体、「絆さくらの会」の会員、6人です。
浪江町は東日本大震災による原発事故などの影響でサクラの管理が行き届かなくなっていて「絆さくらの会」が弘前大学などと連携して再生に取り組んでいます。
3月21日は、弘前公園の桜守(さくらもり)、橋場真紀子(はしば・まきこ)さんたちのせん定作業を視察し、リンゴ栽培を参考にした「弘前方式」の技術を学びました。
※絆さくらの会小黒敬三会長
「浪江では病気の枝と枯れ枝で手一杯なので、どう見せるのかという事もしっかり見ながら、どかんといっぱい花芽がつくようなやり方をやっていきたい」
※弘前市公園緑地課・桜守橋場真紀子さん
「樹高を下げる取り組みに力を入れています。(震災で)生き延びてきたサクラであると思いますのでそこに寄り添うことでサクラを通じてみんなの心がまとまるような取り組みになれば」
浪江町では、この春、ソメイヨシノが咲き誇るサクラの名所、「請戸川(うけどがわ)リバーライン」で震災後初めての「さくら祭り」の開催が決まっていて、会員たちは復興のシンボルの再生に力を注いでいます。