東京電力・柏崎刈羽原子力発電所再稼働の議論をめぐる新たな動きがありました。

【柏崎エネルギーフォーラム 高橋武会長】
「県議会で県民の意思を確認することへの要望書を本日提出させていただきます」

21日に自民党新潟県連を訪れたのは、原発再稼働を支持する地元柏崎市の経済団体・柏崎エネルギーフォーラムです。

再稼働をめぐる“地元同意”が焦点となるなかで、別の市民団体は再稼働の是非を問う県民投票の実施を求めるおよそ14万3000筆の署名を集め、27日に条例の制定を花角知事に直接請求する予定です。

こうした動きに対して柏崎エネルギーフォーラムは、原発再稼働については高度な専門知識が必要で、県民が十分な知識を持って判断することが難しいなどとして、新潟県議会で県民の意思を確認することを求めたものです。

【柏崎エネルギーフォーラム 高橋武会長】
「私たち地元の人間といたしましては、やはり県民投票はそぐわないのではないか、ちょっと馴染まないのではないかと感じております」

要望書を受け取った自民党新潟県連は…、

【自民党県連岩村良一幹事長】
「要望書を受けて、真剣に議論してまいります、意思決定してまいります、というお話をさせていただきました」
「県民の安心安全が第一だということで、最終的な稼働の是非判断というのはまだ少し時間がかかるということを、党内で確認しているという状況です」

再稼働については新潟商工会議所も「県議会で議論を深めていくべき」と発言していて、その議論をめぐっては、『県民投票』と『県議会での議論』のそれぞれを求める声が寄せられている状況です。