多様な日韓 メディアは伝えられているか

一方、静岡県立大学大学院の奥薗秀樹教授は、「日韓関係を国内の視点や二国間関係としてだけでみるとどうしても過去志向的になってしまいがちだ。

しかし国際社会には、日韓両国が期待されている役割というものがあり、ぜひその視点でも日韓報道を打ち出してほしい」と述べた。

その上で、メディアが日韓関係の現実や現場を反映しているとは言いがたい現状もあると指摘した。

静岡県立大学大学院 奥薗秀樹 教授
「毎日若い学生と接しているが、日韓関係がものすごく多様化していると感じる。若い世代はフラットな視点で互いをみて、躍動する日韓関係をひっぱっている現状がもうすでにある。また特に多くの日本の女性が韓国を訪れていることに現れているように、女性が日韓関係を牽引していることも際立つ点だ。日韓のメディアは、依然として政治外交に偏った男性目線の報道姿勢が目立つが、多様な分野やレベルで多様な人々に支えられる日韓関係の現実をもっと報じてほしいと思う」