福岡県西方沖地震でも「液状化」

20年前の福岡県西方沖地震では、福岡市中央区のドーム周辺でも地面から泥水が噴き出す液状化が発生。
東区のアイランドシティなど、各地で液状化現象が確認されました。

液状化は、水分を多く含んだ地盤が地震の揺れによって液状になってしまう現象で、土木工学を専門とする九州大学の笠間清伸教授は、福岡市などでも危険性が高い場所があると指摘します。
「液状化」危険な場所とは

九州大学 笠間清伸 教授
「地下水位が浅い、粒子が非常にそろって緩い砂地盤であるところに一定以上の地震の震動が加わると、液状化が発生すると言われているので、そういった条件に見合うところを福岡市で探すと、埋め立て地や昔川で埋め立てられている場所も同じように危険性が高いと思う」
20年前の地震の後、液状化の調査を行った笠間教授。
能登半島地震の内灘町などを例に、離れた場所でも注意が必要だと説明します。
九州大学 笠間清伸 教授
「緩い地盤、地下水位が浅いとかそういった条件がそろえば、離れていても液状化被害が発生する可能性がある」
福岡県などが発表している液状化予測マップなどを活用し、危険がどこにあるのかまず知る必要があります。