
◆調理定年を実践している79歳主婦
こうした調理済みの総菜などを活用して数年前から「調理定年」を実践している主婦がいます。
石狩市に住む二上朋子(にかみ・ともこ)さん、79歳です。
「調理定年」を実践 二上朋子さん(79)
「きのうも(スーパーに)行ってきた。私はコロッケを1個とマグロの刺身を買ってきて、夫は自分で買い物に行って好きに食べて好きに飲んでいるみたい。主婦は時間があるので3食しっかり作るのが決まりだろうと勝手に思っていた」

はじめは後ろめたさを感じたものの、夫婦で話し合って始めた「調理定年」。
いまは自由な時間が増え、趣味の茶道などを楽しんでいます。
「調理定年」を実践 二上朋子さん(79)
「外に出ていても、帰って食事の支度をしなければという気には全くならない。自分の分だけなのですごくラク」

「調理定年」が浸透し始めている背景について、専門家は…。
博報堂生活総合研究所 夏山明美 上級研究員
「今は共働きのほうが多い。従来型の専業主婦が多かった時代とは状況が変わってきている。うまく調理定年をして新しい調理済み食品を使った食生活スタイルを作っていくことは男性・女性ともにハッピーに導いてくれるやり方」