福岡県宗像市鐘崎(かねざき)は潜水漁を行う海女(あま)の発祥の地とされています。
その鐘崎からおよそ450年前に移住したと伝わるのが能登半島の輪島の海女です。
言葉や風習のほか、海の女神を祭るという信仰にも共通点があります。
その心のよりどころだった場所が地震で被災し、さらに豪雨によって被害が拡大しました。
「きれいな海で海女漁がしたい」
「震災前のきれいな海に戻って普通の海女漁がしたい」
こう話すのは、輪島の海女・門木奈津希さん(44)です。

福岡県宗像市の宗像大社で去年10月に開かれた宗像国際環境会議で能登の海への思いを語りました。

門木さんは、およそ450年前、宗像から能登半島に移り住んだ海女の子孫です。
去年1月の地震、そして9月の豪雨による被害の状況を伝えました。

輪島の海女漁保存振興会 門木奈津希 会長
「やっと当たった仮設住宅も豪雨でまたダメになった人もいる。まだ体育館の避難所生活している人も。もう、なるようになるしかないですね」