長野県内では、地域の食材などを使ったハンバーガー、いわゆる「ご当地バーガー」が続々とお目見えしています。

観光客やドライバーが休憩に訪れる上田市の道の駅。

そこのご当地バーガーの通称は…なんと「バカバーガー」。刺激的なネーミングの由来は使っている食材にありました。

上田道と川の駅石井芙美香さん:「ウマとシカのお肉の合い挽きを使ったオリジナルのパティになっています」

正式名称は馬鹿(うましか)バーガーです。

市内に、130年以上続く馬肉うどんの老舗もある上田市。
馬の肉が親しまれてきた地元ならではの商品を作りたいと2017年に誕生しました。

上田道と川の駅石井芙美香さん:「ちょうどその開発の時期に近所の猟師さんが鹿がいっぱいとれて困るという話をいただいて、じゃあ二つとも赤身の肉なので一緒にしたらどうかなということで、シカ肉って山で草を食べて育っているので多少ハーブっぽいようなスパイシーな肉になっているんです」

地元産のトマトや玉ねぎをふんだんに使ったソースをあわせて完成!
馬と鹿がコラボしたご当地バーガー・・・お客さんの反応は?

お客さん:「おいしいです(肉を)食べた感じがするし(ソースの)酸味があってすごく新鮮で新しくておいしいです」

上田道と川の駅石井芙美香さん:「シカをそのまま廃棄というよりかはせっかくいただいた命なので、こどもからおじいちゃん・おばあちゃんまでまず名前から楽しんでいただいて、食べた時にシカ肉ってこんなにおいしいんだって気づいていただけたらなと思っています」

お次はアフリカ生まれ信州育ち、そして外国人観光客から大人気だというハンバーガー!バンズ、トマト、チーズとハンバーガーでおなじみの具材ばかりと思いきや、ほかとは違うのはパティ!

長野市西部の中山間地でとれた大豆でできているんです!
その名も「だいずニャマバーガー」。

オリジナルバーガーを作ったのは、小川村の道の駅の隣にある「だいず食堂パチョコ」の店主・中村雄弥さんです。

だいず食堂パチョコ店主・中村雄弥さん:「こちらはだいずニャマの生地。素材は西山大豆と気仙沼のわかめ、玉ねぎ。調味料で自家製の味噌、ごま油などが入っている」

この生地をフライパンで薄焼きのように焼き上げます。だいず食堂パチョコ・店主・中村雄弥さん「肉っぽいというよりかは大豆そのものの素材の味とか食感を生かした食べ物かなと」

自家製ケチャップで仕上げてニャマバーガーの出来上がり!

「ニャマ」とは、アフリカ南部・マラウイの言葉で肉のこと。

ニャマは中村さんが青年海外協力隊の一員としてマラウイで活動していた際に、現地で開発した大豆が原料の料理がもとになっています。

中村さんはその後、地域おこし協力隊として小川村に夫婦で移住。
この地域で穫れる西山大豆に出会いました。中村さんは西山大豆にほれ込み、多くの人に知ってもらおうと6年前店をオープンしました。

店にはハンバーガーだけでなく、大豆の餃子やナゲット、キッシュにおむすびなど西山大豆にこだわったラインナップがそろっています。

だいず食堂パチョコ店主・中村雄弥さん:「やっぱりそういうものを求めて来ている人が白馬からのお客さんには多い。そういう意味では海外の人の反応がいい。想像していたものとはまた違う形で大豆食が受けいれられているというか、そういう需要があることを最近感じます」