2023年の山火事で大きな被害を受けたハワイ・マウイ島に住む高校生が、17日に宮城県東松島市を訪ね、東日本大震災からの復興を目指す被災地のまちづくりを学びました。

宮城県東松島市を訪れたのは、ハワイ・マウイ島のラハイナルナ高校の2、3年生10人です。
JR仙石線の旧野蒜駅で、地元の語り部から、津波の被害状況や震災後のまちづくりなどを聞きました。2023年8月に、マウイ島で発生した山火事では、102人が犠牲となり、建物約2200棟が被災しました。

語り部:
「(息子は)震災の時小学校3年生で、クラスメイト38人のうち2人が犠牲となってしまった」

高校生の中には、親類を亡くしたり、自宅が被害を受けた人がいるということです。
マウイ島の高校生:
「ラハイナに戻ったら、まず行いたのが、街をきれいにすること。東松島方式のがれき撤去を学んだので、ラハイナの人たちに伝えたい」

マウイ島の高校生:
「この地域の人たちが、どういった震災の経験をして、復興に歩んできたのか伝え、ラハイナには良い防災システムがないので、どのように避難をしていくかを考えていきたい」

高校生たちは、マウイ島を支援するプログラムできのう来日しました。今月22日まで滞在し、東松島市の高校で文化交流などを行います。