■新感覚の“削り”モンブラン ファン急増の栗みつピザも


路地裏で見つけたのは、フレンチのシェフが作るシュークリーム専門店「菓子工房 福」です。

Nスタ
「栗のシュークリーム、ありましたね。食べたい」


裏ごしした“渋皮煮”が入ったクリームに、オリジナルのカスタードクリーム。そして、笠間の栗をトッピングすれば…名付けて!「笠間シューくり(345円)」の出来上がり。しかもこれ、笠間焼のお皿なんですって。

Nスタ
「生地がびっくりするくらいサクサクで、栗の甘みが口いっぱいに広がりますね。渋皮入りクリームのコクとカスタードクリームのまろやかさが、口の中でひとつにまとまるイメージです。栗だけにびっくりです」


冗談言ってるヒマはありませんよ。今、笠間の栗は争奪戦!人気のお店へ、急いで行ってみましょう。

去年オープンした「栗のいえ」では、新感覚のモンブランを味わおうと、連日の大盛況。


茨城・つくば市から来たお客さん
「モンブラン大好きで、この子の誕生日ケーキはいつもモンブランのホールなんです」

「今までで一番美味しかったです」

モンブランといえば、栗のペーストをしぼるタイプが大流行していますが…ここのモンブランは、本当に「びっくり」なんです。

Nスタ
「私がこれまで拝見してきたモンブランとはだいぶ形状が違うんですけど、一見するとそぼろのような…」
栗のいえ 竹内孝弘代表
「あえてしぼらず、削り下ろす。表面がザラザラすることによって、香りが引き立つように考えています」


そう、香りにこだわった削るタイプのモンブラン。マカオの高級ホテルなどでパティシエを務め、食通をうならせてきた“匠の技”、特別に大公開です。


サクサクのメレンゲの上には、栗の渋皮煮、そして、マスカルポーネのアイスクリームでコクをプラス。生クリームをふんわりのせたら、栗のペーストを、しぼるのではなく削る。仕上げに、栗の甘露煮も削り下ろせば「愛宕のこぼれモンブランとお飲み物(2200円)」完成です。

Nスタ
「最初はほろほろっとしてるんですけども、口の中に含むとしっとりなめらかに溶けていって、何重奏にも楽しめるんですね。ことし最高のモンブランに出会えました」


この時期、行列を作るお店は他にも!栗の生産者が営む「愛樹マロン」は“栗の専門店”です。

お客さんのお目当ては・・・

群馬から来たお客さん
「今日は焼き栗を買いました。長野の小布施と悩んだけども、笠間の方が夏に食べて美味しかったので」
常連のお客さん
「最近はモンブランで有名になってしまったんですが、原点は焼き栗かなと思う」


リピーター続出の「焼栗 愛宕山(300g 864円~)」。1か月熟成させてから焼いた栗は、甘みが凝縮。これが、人気の秘密なんです。


そして今、この焼き栗を使ったメニューが大人気。それが、「焼栗ピザ(500円 ※土日祝日のみ販売)」しかも、釜で焼き上げる本格的なピザで、仕上げには“栗のハチミツ”が!

埼玉から来たお客さん
「栗の素材の方を後押しさせているというか、その蜜の感じがいいと思います」
東京から来たお客さん
「甘塩っぱくてとても美味しくて、ファンです」


さらに、笠間を訪れる理由がもうひとつ。2022年に誕生から250年を迎える「笠間焼」です。

11月3日~6日に「笠間工芸の丘」で開催予定の秋の陶器市「陶と暮らし2022」でも、掘り出しものを探すお客さんで賑わいそうです。


茨城・水戸市から来たお客さん
「1点もので同じ物がないというところが、使ってて愛着がわいてきますね」
「これ欲しかったんです。インスタグラムで見ていて、この作家さんのずっと探してたので」
「今日はぐい飲みです。ここで売っている笠間の栗焼酎を買ってきたので ちょっとそれを飲もうかなと思って」

これは、いい情報を聞きましたね!試飲もできるそうですよ。

男性
「栗の匂いがして、わりとすーっと飲めるというか」


ワインショップのご主人が中心となり、地元・茨城の酒造メーカーと開発しました。


うまい栗焼酎をつくる研究会 鈴木要一代表取締役
「日本一の栗の産地・笠間ですから、焼酎もつくってみようと。これからどんどん笠間の栗、そして栗焼酎も全国区になれるように」

笠間焼きでいただく「笠間の栗焼酎 十三天狗の伝説 プレミアム原酒 赤ラベル(2200円)」。旅の風情を感じる贅沢なひとときです。

スイーツからお酒まで。笠間の栗で、深まる秋を楽しんでみてください。