2023年度、静岡県内の児童相談所が児童虐待として対応した件数は3554件で、依然として高い水準が続いていることがわかりました。

静岡県によりますと、2023年度に県内7か所の児童相談所が対応した児童虐待の件数は3554件で、2022年度から269件減りましたが、依然として高い水準が続いています。

児童相談所が対応した3554件のうち、暴力的な言葉や態度で子どもを傷つける「心理的虐待」が2141件で全体の6割を占め、次いで、殴る、蹴るなどの「身体的虐待」が811件でした。
また、虐待を受けた子どもの年齢は、小学校入学前が1488件で全体の4割以上を占めていて、虐待をしたのは実の父や母が3007件で8割以上を占めています。

静岡県では、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」を普及させ、児童相談所に警察官や弁護士を配置するなど体制を強化していく方針です。