卒業式ソングとしてもおなじみ「旅立ちの日に・・・」。歌っているのは、シンガーソングライターの川嶋あいさんです。川嶋さんがこの春、山口県光市に開校する小学校の校歌を制作しました。光市とのつながり、そして、歌に込められた思いとは。川嶋さん本人にお話を聞きました。

再編統合で開校する「大和小学校」

光市の塩田小学校。全校集会で披露されたのは・・・

♪光る明日へ/川嶋あい
「風と雲と石城の山・・・」

シンガーソングライターの川嶋あいさんが作詞・作曲した光市立大和小学校の校歌です。児童が完成した曲を聴くのは、この日が初めて。自分たちの新たな校歌に聴き入っていました。

光市の山あい、大和地区にある4つの小学校は今年度で閉校し、4月から大和小学校となることが決まっています。2028年度には今の大和中学校の場所に新校舎が完成し、「『施設一体型小中一貫やまと学園』の大和小学校」として生まれ変わる予定です。

再編の大きな理由は、児童数の減少です。4つの小学校の児童数は40年あまりで5分の1以下に減っています。全校児童10人の塩田小と17人の束荷小では、2つの学年が同じクラスで学ぶ複式学級化が進み、課題となっていました。

新たなスタート切る児童にエール

それぞれ創立150年ほどの歴史に幕を下ろし、新たなスタートを切る小学校。閉校への切なさもありますが、新たな校歌は児童の不安な気持ちを和らげてくれたようです。

塩田小5年生
「大和のいいところが全部詰まってる曲で、大和らしい曲だなと思いました」
別の5年生
「今からずっとその校歌を歌っていくから、塩田小の校歌を忘れたらいやだなっていうのはあるし、すぐには覚えられないけど、頑張って歌おうと思ってます」

校歌のタイトルは「光る明日へ」。歌詞には「ふるさと」や「石城の山」など、閉校する4つの小学校や地域の人から寄せられたことばが盛り込まれています。