刑務所を出た人の再犯を防ぐ取り組みについてです。
このグラフは、宮崎県内で刑法犯として摘発された人のうち、「再犯者」がどれくらいいるかの割合です。

2018年から22年までの間、再犯者の割合は40%台後半で推移していて、ほぼ2人に1人が再び犯罪を犯している現状があります。
刑務所を出た人たちが再び犯罪を犯してしまう背景、そして更生を支える人たちを取材しました。
宮崎市にある宮崎保護観察所。
ここでは、犯罪を犯した人や非行少年が、社会の中で更生できるよう指導と支援を行っている。
この日は、「県社会福祉士会」のメンバーが訪れ、刑務所を出所した60代の男性と面談した。
(宮崎県地域生活定着支援センター 松元貴代子センター長)「いままで罪を犯された罪名は?」

(60代男性)「窃盗です。100円でも200円でも自分のお金で正々堂々と買ったほうがいいですね。うんざりした、自分でやったことにもものすごく反省した」
この男性が犯罪を犯した経験は一度ではない。
(県地域生活定着支援センター 松元貴代子センター長)「(刑務所は)もう戻るところではないですよね」

(60代男性)「そうですね」
「県社会福祉士会」のメンバーは、県が設置した「地域生活定着支援センター」の活動の一環で、刑務所を出所した高齢者や障害者の就労先の斡旋や、福祉サービスの支援などを行っている。

(県地域生活定着支援センター 松元貴代子センター長)「地域で安定した生活を営んでいただくための支援とか、あとは再犯をしないために何ができるかというところの支援なので、お互いに頑張っていけたらいい」
(60代男性)「ありがとうございます」