集めたメッセージの中にも、多く寄せられた部活動に関する意見。

▼沖縄の教職員の働き方を考える会 波照間千夏 代表「子どもたちのことは大好きなんだけど、遠征重たいですね。この先生は九州大会で6日間拘束された。しかも(自身の)子どもがまだ小さい。妻に相当な負担をかけているって。お金がもらえればいいんじゃないんですよね。家族の時間、自分の生活の時間を多く費やしていくのが部活なので」

これまでSNSを通じて様々な現状を訴えてきましたが当初は、顔や名前を出して発信することはできませんでした。しかし会を設立して3年半以上が過ぎて、「教員の働き方改革」の必要性について理解の広がりを感じています。

▼沖縄の教職員の働き方を考える会 波照間千夏 代表「少しずつ働き方改革に風が吹いてきて、(県に)働き方改革推進課もできてピースフル・プランもできて。今の職員室の中でも、『いいよ、お前は部活を断ったけど、でもそれ以外のところで頑張ってくれているから』って言ってくれる同僚がいてくれたことがとてもうれしくて、私がやっていることは間違いではないのかなって。わかってくれる人がどこかにじゃなくて近くにいてくれること、もう誰になんて言われても先生たち全体のために、私自身の人生のためにやってますって言ってもいいかなって思うようになりました」

沖縄の教職員の働き方を考える会 波照間千夏 代表

教員たちが訴える「働き方改革」。その大きな軸となっているのは、目の前の「子どもたちのために」という思いです。

▼沖縄の教職員の働き方を考える会 波照間千夏 代表「本当に頑張っている沖縄県の先生たち、だけどそれが表情に出る。もう少し疲れていなかったらもう少し面白い工夫を、この授業のこの展開のここに入れられるとかっていうことを、一個一個失っている、手放しているとしたら、子どもたちという大きな集団に不利益があるっていうこと、それははっきり事実として示さないといけない。私たち“考える会”の軸は2つです。授業と生徒支援です。私たちの本業は授業と生徒支援」

メッセージを間近にした人たちは…

▼小学生の保護者「先生たちは頑張っているんだろうなと、なんとなくイメージはあったが、こんなに中身が大変なことになっているのは今日見て実感した」

メッセージを見た保護者

▼沖縄の教職員の働き方を考える会 波照間千夏 代表「協力してくれた先生たちの声のおかげで変わっていくことがあるとしたら、やっぱりやって良かった、言って良かったと思ってもらえるんじゃないか。今その流れが来ているように感じます。先生も子どもたちも、みんな幸せになってほしい、温まってほしいなと思います。今はそこに向かうまだまだ道半ばですけど、(教員は)とてもいい仕事だと思っています」

教員たちのより良い環境作りは、子どもたちや教員をめざす若い世代の幸せにもつながっていきます。この窮状を変える、そんな教員たちの声が未来の学校を変えていきます。