◇《なぜ開業延期は8年間の見通しなのか…工事長期化コストも増加》

森田絹子キャスター)
『渡島トンネル』を例に、8年間の開業延期となった事情をまとめました。
①地質不良の対応→【5年4か月】
②作業員の労働時間規制→【3年4か月】
③時速320キロ化の試験増加→【1年3か月】


これらを合わせると【9年11か月】工期が延びることになります。ここから2年程度の“工程の短縮効果”を差し引いても【7年9か月】も時間がかかる計算となります。

堀啓知キャスター)
札幌開業は、最短で2038年度末の見通しですが、工期が延びるということは、それだけコストも増えるということにつながります。

さらに人口減少が進む北海道でいざ、札幌延伸が実現した時、どんな札幌になっているのか?開業延期の影響は大きいと考えられます。

札幌中心部の工事にみられるように、沿線のマチづくりにも直結する話だけに今後、計画の実現性やニーズを見極める目も必要になります。