「五、七、五」の17文字に子どもたちが日々の思い出をつづりました。

児童や生徒を対象にした川柳コンクールの表彰式が12日、山口市でありました。

「小中高思い出川柳コンクール」は、川柳を通して思い出を残してもらおうと第一生命山口支社が開いていて、今年で3回目です。

今回は県内の小中学生と高校生から、合わせて7025句の応募がありました。

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最優秀賞に選ばれたのは、「小学生の部」が遠石小学校4年の高橋康太郎さん。

小学生の部・最優秀
お母さん 仕事の電話 声きれい (こたろう)

お母さんが仕事の電話をしているときに聞いた声が、いつもより高く、きれいなことを詠みました。

小学生の部最優秀賞 遠石小学校 高橋康太郎さん
「普通、声がちょっと高いくらいだけど、電話のときは、はい、っていう感じになります」

お母さんは、康太郎さんが仕事の時の声をきれいと思っていることを知らなかったようで・・・

母 恵里さん
「声きれいっていってくれるのですごくうれしいなと思いました」

「中高生の部」で受賞したのは、田万川中学校1年の中村はるひさんです。

中高生の部・最優秀
「ありがとう」 言えないだけだよ 反抗期 (おにぎり)

最近、親のすることにいらだつことが増え、反抗期を自覚しているというはるひさん。普段から感謝の思いも感じています。

中高生の部最優秀賞 田万川中学校 中村はるひさん
「夜ごはんとかごはん出してもらったときに、あ、きょうも作ってくれてありがとうって言いたいです」

ペンネームを「おにぎり」にしたのもお母さんが作るおにぎりが好きだという理由です。

母・潔乃さん
「作ったものを子どもが好きとかおいしいと言ってもらえるのは母親としてとってもうれしいです」

最優秀賞・中村はるひさん
「恥ずかしいので見て欲しくなかったんですけど、これで親に自分の思いが伝わったらなと思います」

親子の絆を再確認するきっかけになったようです。

今年は応募期間が夏休みと重なったため、夏休みの思い出や受験勉強などの句が多く集まりました。

入賞作品のパネルは1年を通して、駅や市役所など山口県内各所に展示されます。