東日本大震災の発生から14年となった11日、津波で児童と教職員合わせて84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校で、竹で作った灯ろうをともす追悼行事が行なわれました。
「大川竹あかり」は、大川小学校の遺族らが、3年前から3月11日に行っている追悼行事です。11日夜は、当時在籍していた児童の数と同じ108本の竹で作った灯ろうと、「忘れないよ」などのメッセージが書かれたキャンドルが、校舎西側の広場にともされました。

訪れた人たちは、竹あかりの幻想的な空間で、犠牲になった児童たちをしのんでいました。

大川小で兄と姉を亡くした人:
「(兄と姉も)見ていると思う。遺族の人たちが、頑張って作ってくれたので(兄と姉も)うれしいと思う」

児童の遺族:
「天国にいる子どもたちにこのあかりを見てもらいたいという思い。(自分たちが)頑張っている姿を見てもらい、大切にこの時間を生きていることを親として届けたい」

大川小学校では、児童と教職員合わせて84人が津波の犠牲となりました。遺族たちは、2026年以降も継続することで、震災の風化を防いでいくことにしています。