熊本県人吉市は、市内の公共温泉施設から国の基準値を上回るレジオネラ属菌が検出されたと発表しました。市は安全が確認されるまで営業を自粛します。
レジオネラ属菌が検出されたのは、人吉市相良町(さがらまち)の「まち・ひと・しごと総合交流館『くまりば』」内にある温泉施設です。

市によりますと、3月6日に行った年に1回の定期検査で、源泉かけ流しの男湯と女湯、家族湯の3つの浴槽全てで、基準値を上回るレジオネラ属菌が検出されました。
市は検査機関から報告があった3月10日以降、「くまりば」の温泉施設の営業を中止しています。
原因は不明で、市は安全が確認できるまで営業を自粛するとしていますが、再開の見通しは立っていません。

また現時点で体調不良を訴える利用者はいないということですが、市は基準値をどのくらい上回っていたかについて明らかにしていません。
レジオネラ属菌を含む水のしぶきを吸い込むなどして感染してレジオネラ症を発症すると、発熱やせきなどの症状が出て、全国では重症化して肺炎で死亡する例も起きています。