日本時間の13日午後9時30分にアメリカの消費者物価指数が発表されると、一気に円安が進みました。そして、午後10時半前には、円相場は32年ぶりに、一時1ドル=147円台後半となりました。その理由は、アメリカのインフレが止まらないからです。
アメリカの9月の消費者物価指数の伸び率が8.2%と、市場予想を上回りました。アメリカでは中央銀行にあたるFRBが大幅な利上げでインフレを抑制しようとしていますが、それではおさまらず、さらなる利上げを迫られるとの見方が強まりました。次回の金融政策を決める会合では、通常の3倍となる0.75%の利上げが予測されています。
利上げをすれば景気は減速しますので、さきほどから始まったニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が大きく下落して、年初来安値を下回って取引されています。 市場では円相場が節目を超え、150円台も視野に入ってきたとの見方が出ています。
一方で、政府・日銀にとっては防衛ライン突破された形で、再び為替介入に踏み切ることが警戒されています。
「G20閉幕 鈴木財務大臣と黒田日銀総裁 共同会見」をお送りします。
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