山口市の小学6年生が、市にゆかりのある伝統的な素材を使って、卒業式で身につけるコサージュを作りました。

コサージュを作ったのは、山口市の仁保小学校の6年生、10人です。
材料は山口県山口市の国宝、瑠璃光寺五重塔の屋根に使われているひのきの皮「ひわだ」、伝統工芸「大内塗り」、「徳地和紙」です。

地元にゆかりのある伝統の素材に親しみを持ってもらおうと、伝統工芸についてワークショップを行う「アトリエひわだや」のメンバーが、3年前から毎年教えています。
児童は好きな色や質感の材料を選び、真剣な表情でコサージュ作りに取り組んでいました。

児童
「広げるときに和紙が破れそうでこわかったです。山口市内にこんないいものがあったんだなって思いました」
児童
「ほとんど出来ないレアな体験だったから本当に楽しかったです」

有限会社ひわだや佐々木綾子・専務取締役
「実際にこのように素材として手に触れてかたちにしていくということでよりいっそう身近に大切に感じていただけるんじゃないかなと思っています」

児童らはみずからつくったコサージュを胸に19日の卒業式に臨みます。