東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市は、2月から3月にかけて大規模な山火事にも見舞われました。
食べることで大船渡市を支援しようという取り組みが佐久市で11日行われました。
佐久市のラーメン店の厨房では、さまざまな服装の店主たちが開店の準備を進めていました。
山火事で大きな被害を受けた岩手県大船渡市を支援しようと、佐久地域のラーメン店など11の店が協力。厨房にも一緒に立ちきょうのランチ限定でチャリティーラーメンを提供します。
大船渡市の山火事では2900ヘクタールが焼け、鎮圧まで12日間かかりました。
佐久市は大船渡市と友好都市になっていて、東日本大震災の復興支援として、大船渡のサンマが5年間にわたって佐久市の学校給食に登場するなど、交流が続いてきました。
午前11時半、店がオープンするとお客さんが続々と訪れ、義援金も寄せられました。
メニューは特製の「生姜(しょうが)中華そば」。
すりおろした生姜と背脂が入ったしょうゆベースのスープで、誰でも食べやすいラーメンを目指しました。
1杯1000円で売上げ全額を寄付します。
お客さん:「なかなか遠いとできることがないんですけど、ラーメン1杯で思いが伝えられれば」
お客さん:「食べる支援だというからそういうことなら私もできるなと思って」
佐久商工会議所青年部 高畑誠一副会長:「佐久と大船渡でかなり距離はあるけれど、どこかでつながりがあると信じて、我々も多少なりとも力になれればと頑張っていきたい」
3時間で売り上げたラーメンは183杯で、義援金とあわせて30万円余が大船渡市に贈られるということです。