中国の国会に当たる全人代=全国人民代表大会にあわせ、中国軍の報道官は台湾周辺での軍事的圧力を「常態化させている」と発言しました。

中国国営の中央テレビによりますと、中国軍の呉謙報道官は全人代にあわせ、記者団の取材に応じました。

呉報道官は台湾問題に関する質問に対して、「世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の不可分の領土だ」と強調。現在の頼清徳総統率いる民進党政権については「“台湾独立”の挑発を強め、アメリカを頼って独立を図り、武力をもって統一を拒んでいる」と主張しました。

さらに、中国軍は独立勢力と戦うとしたうえで、「近年は台湾周辺での巡視活動や軍事的圧力を常態化させている」と述べました。

台湾国防部の発表によると、2022年にアメリカの当時の下院議長・ペロシ氏が台湾を訪問して以降、中国軍の軍用機や艦船が連日、防空識別圏や台湾海峡の中間線に進入。

台湾国防部は中国による軍事的圧力の常態化を懸念していますが、中国軍は注目の集まる全人代の会期中に「常態化」を明言したことで、頼清徳政権への圧力を強める姿勢を示したものとみられます。