先月26日に発生し、2900ヘクタールもの面積を焼いた岩手県大船渡市の山火事。平成以降に国内で発生した林野火災では、最大規模のものとなっている。
大船渡市の渕上清市長は「延焼拡大の危険がなくなったことから、本日ここに鎮圧を宣言する」と、きょう午後5時に話した。
避難指示もあすの正午までにすべて解除するという。
先月26日の出火以降、火の恐ろしさ、山林火災の恐ろしさを日本中に知らしめた今回の火災。



※画像 火に包まれる大船渡市の現場
隣県から消防隊員が集結し、命がけで消火活動にあたったが、結局大船渡市に雨が降るまではなすすべがないという状況だった。
今回鎮圧を宣言したわけだが、実はこれで終わりではない。あくまで延焼拡大の恐れがなくなったのが「鎮圧」であり「鎮火」ではないのだ。
では鎮火とはどういう状況か。消防関係者は「消防が100%大丈夫だと判断するのが鎮火」と話す。

※画像 きょうの現場
きょうの現場の様子を見ると、土を掘ると中からもうもうと煙が立つ。つまり、まだ火が消えたわけではない。
煙が立つ場所に地道に水をかけ、消していく。こうした作業があす以降も続く。
なぜこんなにも消えないのか。去年の山形県南陽市の山火事の現場を取材した記事を見ると、山火事の恐ろしさがさらにわかる。
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