少数与党の最初の関門、来年の予算の成立に目途をつけた石破政権。しかし、ホッとするのも束の間、参議院でも波乱含みの様相です。
少数与党 予算が衆院通過 29年ぶりに国会修正
6日の石破総理。
石破茂総理
「うち(鳥取県)の松葉ガニも、越前ガニも同じもののはずだが越前ガニの方がなんとなく高級感がある」

福井県 杉本達治知事
「なんとなくではない」

大好きな日本酒や越前ガニを贈られ、笑みがこぼれます。
大きなヤマを越えた安ど感もあるのでしょうか。

4日の国会では、新年度予算案が衆議院を通過。その、ありがたさを噛みしめるように誰よりも長く、深々とお辞儀。

予算案の賛成に回った「日本維新の会」に感謝を伝える場面では…
日本維新の会 前原誠司共同代表
「29年ぶりの…」
石破総理
「29年ねぇ」
日本維新の会 前原共同代表
「教育無償化を骨太の方針に入れてそして社会保険料を下げる改革…」

石破総理
「29年…」
日本維新の会 前原共同代表
「ちょっと私の話聞いて」
話が耳に入らないほど感慨深げな石破総理。新年度予算案に野党の要求を取り入れて修正したのは29年ぶりなのです。その過程では、少数与党の足元を見る野党から様々な要求を突きつけられ、こんなボヤキも…

石破総理
「(政治家は)どうしてもウケることを言いたがるんだよね。『税金はまけます』『福祉は充実します』『国債はいくら出してもそのうち返せます』みたいな。そういうことになれば世の中苦労しないんだけど」

それでも、なんとか予算を通すため飲みこんだ野党の要求。維新が求めた高校授業料の支援金のためには、1000億円以上を積み増し。国民民主党との協議が不調に終わった“年収の壁”をめぐっても、税収が6000億円以上も減ることに。
ともあれ、予算成立へ向け大きな関門を突破した石破政権ですが、審議が参院に移ると、また新たな争点が…