広島市の北部地域では、ある動物と車やバイクが衝突する事故が連日、続いています。突然、車道に飛び出す大型の動物…。13日朝、ドライブレコーダーが記録していました。


午前6時半、広島市内を走っていた車のドライブレコーダーです。


運転手
「ひえー。びっくりした。シカ!」

車道と歩道の間にある柵を飛び越えて、シカが道路に飛び出してきました。そのまま、シカは後続車を気にする様子もなく、ひた走ります。


歩道には、歩行者の姿も…。その後、シカは反対車線の方向に突如、進路変更し、いなくなりました。

撮影されたのは、広島市 安佐北区 口田南の県道です。


坂本 可織 記者
「シカが飛び出した道路は、広島市北部の住宅地と広島市中心部を結んでいます。この時間も多くの車が行き交う幹線道路です」

道路のすぐそばには、太田川の河川敷が広がっています。


おととしの10月、この場所から1.5キロほど下流でシカが目撃され、川に入って姿を消しました。このときは、さらに5キロほど下流の広島市の市街地から太田川に沿って北上してきたとみられています。


坂本 可織 記者
「道路周辺は、多くの住宅などが立ち並んでいます。山も近いですが、山ぎわまで住宅地となっている地域です」


安佐北警察署によりますと、安佐北区では先月の半ばころからシカとの衝突事故が増えているといいます。


今月は、毎日のようにシカと車やバイクが衝突していて、先週の3連休は5~6件の事故が報告されたということです。


突然、道路に飛び出してくるシカ…。警察は、道路や市街地で見かけたら、「近づかず、警察や行政に通報してほしい」としています。