高病原性鳥インフルエンザが発生しやすい寒くなる時期を前に大分県は13日から県内の養鶏農家に予防のための消石灰の配布を始めました。発生確認前の配布は初めてです。

県はこれまで、国内の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した際、100羽以上を飼育する養鶏農家に消毒効果がある消石灰を配布するなどの予防策をとってきました。

2022年は万全を期すため、国内で発生が確認される前に13日から県内151の養鶏農家を対象に配布を始め、杵築市の県北部家畜市場では11戸の農家が受け取りに来ていました。

高病原性鳥インフルエンザは渡り鳥が飛来する秋から冬に発生しやすく、鶏が感染した場合、死亡率が高くなり、国内では昨シーズン12の道県で25例が確認されています。

県内では2020年を最後に鳥インフルエンザは確認されていませんが、県は2022年も農家への積極的な消毒の呼びかけや、早めの情報提供など予防策の徹底に努めます。