地下鉄サリン事件から30年となるのを前に、オウム真理教の捜査に長く携わった警視庁の捜査幹部が現職として最後のメッセージを後輩警察官に伝えました。

警視庁捜査幹部(60)
「地下鉄サリン事件発生から30年ということで、事件に携わった人間というのは、もう間もなくするとほとんどいなくなってしまう。少しでも皆さんのお役に立てることがあれば」

きのう、都内の警察署で定年退職を前に最後の伝承を行ったのは、オウム真理教の事件の捜査に長く携わった警視庁の男性警視です。

事件の風化を防ぐため、集まった警察官に後継団体の危険性や自身の経験を話しました。

伝承は冒頭を除き非公開でしたが、捜査幹部は終了後の取材に「捜査員として推測や主観を入れず、ありのままの事実を大切にした」と振り返ったうえで、「オウム真理教を壊滅できず、被害者や遺族に申し訳ない」と心情を明かしました。