アメリカのトランプ大統領は日米安全保障条約で日本がアメリカを防衛する義務がないことを持ち出し、不満を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「彼ら(NATO加盟国)が払わないなら、彼らを守るつもりはない」

6日、NATO=北大西洋条約機構の加盟国への不満を示したトランプ大統領。

かねてから、NATO加盟国に対し、国防費をGDP=国内総生産の5%に引き上げるよう求めており、十分な国防費を支出しない場合、有事の際にアメリカは加盟国を守らないとの考えを改めて示したのです。

アメリカ トランプ大統領
「アメリカが有事の際に彼ら(NATO加盟国)は助けに来るだろうか、私は確信が持てない」

そして、突然、日本について…

アメリカ トランプ大統領
「日本が大好きだ。素晴らしい関係を築いている」

と前置きしたうえで、比較する事例として、日米安全保障条約について言及しました。

アメリカ トランプ大統領
「日本とは興味深い取り決めがある。アメリカは日本を守らなくてはならないが、日本は我々を守らなくていい。そうした中で、経済的に日本は我々から大儲けしている。アメリカは日本を守らなければならないのに、日本はいかなる状況でもアメリカを守る必要がない。いったい誰がこんな取り引きを結んだんだ」

日本がアメリカを防衛する義務がないことに不満を示しました。

1期目でも、日米安保について不公平だと主張していたトランプ大統領。今回の発言について、日本政府は…

林芳正 官房長官
「米国は先般の日米首脳会談を含む累次の機会に、日米安全保障条約のもとでの自国の対日防衛義務を確認してきております」

林官房長官は「アメリカが核を含むあらゆる種類の能力を用いて日米安全保障条約上の義務を果たすことに全幅の信頼を置いている」と強調しています。