議会の選択肢は?各会派の受け止めは?

 では、百条委員会の報告書を受けて今後、兵庫県議会はどうするのか?以下の選択肢が考えられます。

 ■法的拘束力あり…斎藤知事に『不信任決議』
 
 ■法的拘束力なし…斎藤知事に『辞職勧告決議』『問責決議』『辞職申し入れ』(選択権は斎藤知事にある)

 また、議会側の選択肢として『自主解散』で再度民意を問うという方法も。しかしこれは議員の4分の3以上が出席・5分の4以上が賛成する必要があり、不信任決議よりもハードルが高いと言えます。

 林紀行教授は議会の今後について、「今回の結果を重視するなら再び不信任を出すべき」としつつ、「不信任を出さないなら去年の不信任を検証し、県民への謝罪も必要」という見解を示しています。
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 各会派の県議は報告書への受け止めについて、以下のように回答しています。

 ■自民「第三者委の調査結果を待ち整合性を見てから考える」

 ■公明「いったん知事の対応を見守ります」

 ■ひょうご県民連合「知事は『重く受け止める』だけで終わらせないようにけじめをつけてもらわないと」

 ■維新「民意を得ている以上、不信任を出すことはない」