福岡や九州で製造された「人工衛星」を載せたロケットが12日に打ち上げられましたが、トラブルが発生し打ち上げは失敗しました。衛星の開発に関わった人たちは、気持ちを切り替えて、次のチャンスを目指したいと話しています。
◆九大発の「QPS研究所」が開発
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から、午前9時50分に打ち上げられたイプシロンロケット6号機。このロケットには、福岡市に拠点を置く宇宙ベンチャー企業「QPS研究所」が開発した小型レーダー衛星「アマテル」が搭載されていて、パブリックビューイングが実施されました。
また、九州工業大学の学生チームが開発した超小型衛星「MITSUBA(ミツバ)」も搭載され、メンバーの代表らが現地で打ち上げを見守ったということです。ところが、ロケットの上昇中にトラブルが発生。
「衛星の状況が確認取れなくなった」
◆「ロケットの姿勢に異常」
JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、打ち上げの7分後に、地上からロケットを破壊する信号を出したということで、「ロケットの姿勢に異常があり、予定の軌道に投入できないと判断した」としています。
QPS研究所の衛星には、福岡県内の中小企業17社も協力していて、2025年以降に合わせて36機の衛星による観測体制を築くのが目標です。
◆九工大チーム「次の衛星開発を頑張る」
QPS研究所 大西俊輔社長「この先ある5~6号機の打ち上げ、ここに向けて進んでいくというところに、今は気持ちを切り替えていこうかと思っております」
また、九州工業大学の学生チームの代表も「悔しい気持ちだが、『MITSUBA(ミツバ)』の分まで次の衛星の開発を頑張っていきたい」とコメントしています。
注目の記事
【独自】八丈島・土石流被害の教職員住宅は「土砂災害特別警戒区域」指定も都は入居者に説明せず 2度の改修要求も工事は行われず「ちょっと間違えば死んでいた」 台風22号・23号

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「ChatGPTと結婚しました」AIからプロポーズされ結婚式を挙げた女性(32)「相談していたら親身になってくれた」一方で葛藤も…【岡山】

誘導された避難先で“土石流直撃”「指定の避難所と別の場所に誘導」台風被害の八丈島 約3週間後も断水続く

「タバコがクマ対策に使える?」「大声を出すことは有効?」クマによる人的被害を防ぐ基本のQ&A 正しく知って無駄な衝突をしないために

デマと誹謗中傷飛び交った宮城県知事選「悪行14選」拡散した男性は? 誤情報でかすんだ政策論争【報道特集】









