2023年、福島県西郷村の国道で、車を運転中に対向車と衝突、2人を死傷させたとして危険運転致死傷の罪に問われている福島県南会津町の男(52)に対する裁判員裁判が福島地裁郡山支部で始まった。5日の初公判では、事故の詳細や、事故に至るまでの過程が明らかになった。
危険運転致死傷の罪に問われているのは、南会津町の農業・大竹康夫被告(52)。起訴状によると、大竹被告は23年9月、西郷村で、制御できないスピードで車線をはみ出し、対向車と衝突、男性(82)を死亡させ、その妻(76)に重傷を負わせたとされている。

事故からおよそ1年半。大竹被告は、丸刈りにスーツ姿で法廷に立ち、下山洋司裁判長の「起訴状の内容に間違いはありませんか」という問いに「ございません」とはっきりと答え、起訴内容を認めた。
弁護側も事実関係は争わないとして、争点は「量刑の重さ」となった。