岩手県大船渡市の山林火災で、きのう雨が降り続いたことを受け、市の消防は「延焼拡大は見られない」との見方を示しました。

大船渡市の消防職員
「地上隊からの報告では、延焼拡大は見られない」

大船渡市はきのうの会見で、悪天候により上空からの調査ができなかったとした上で、地上からの報告では、延焼拡大は見られないと明らかにしました。その上で、雨の影響について「少なからず効果はあった」との認識を示しましたが、まだ鎮圧の見通しはたっていません。

また、市はきのう、建物被害について、これまでの上空からの映像や現地調査などをもとに、少なくとも78棟に上ると発表しました。

一方、避難所では、住民らの運動不足や子どもの遊べる場所が少ないことなどが課題となるなか、地元出身の学生がボランティア活動を始めました。学生たちはラジオ体操を一緒にしたり、子どもとゲームをしたりして励ましました。

岩手県大船渡市に住む 金野愛華さん(17)
「夕食の配膳をしたときに、避難されているおばあちゃんに『うれしい、ありがとう』みたいに言ってもらえて、皆さんと関われたことに感謝してるし、やって良かったなって思ってます」

地域で支え合いながら、住民たちは早い収束を祈っています。