石川県七尾市の能登演劇堂で震災後初めてとなる舞台が、5日から俳優の吉岡里帆さんと蓮佛美沙子さんのダブル主演で始まりました。
能登の復興を演劇の力で後押しします。
舞台「まつとおね」は、平和への祈りをテーマに前田利家の妻「まつ」と豊臣秀吉の妻「おね」がともに手を取り合いながら戦乱の世を生き抜く姿を描いた物語です。

吉岡里帆さん「吉岡里帆です」
初日は舞台挨拶が行われ、ダブル主演を務めた吉岡さんと蓮佛さんのほか語り部を務めた加藤登紀子さんらが芝居への思いを語りました。

吉岡里帆さん「この自然をも美しいものとしてもう一度取り込んでいく。そういうこの劇場のやさしさ、懐の広さみたいなのを私は演じながら感じます」

蓮佛美沙子さん「皆さんにとって何か温かいものが残る時間になれたらと心から祈っています」

能登演劇堂は、地震で舞台装置や客席などが被害を受けましたが、2月20日に修復が完了し、舞台の特徴でもある後方にある観音開きの大扉も復活しました。

観客は「心が…胸がいっぱいで涙が出そうでした」「女性のしなやかさとか、強さとか、格好良さがすごく盛り込まれてたなと思って、また機会があったら来たいと思う」
能登半島地震復興祈念公演「まつとおね」は、七尾市の能登演劇堂で23日まで上演されます。