1つ目のハードル 入札がうまくいくか

 3月10日に始まる入札がうまくいくかが「コメの価格が下がる」最大のポイントだと小川助教は言います。

 政府は21万トンの備蓄米放出を決めていますが、まずはそのうちの15万トンが10日、入札にかけられます。この入札に参加するのは、大手集荷業者に限られていて、「販売計画」などの提出が義務付けられています。参加業者が例えば5万トンで備蓄米を落札した場合、原則1年以内に同品質・同量のコメを政府に売り戻すことが条件になっています。

 しかし、コメの価格が変動することにより業者が損をする可能性はないのか、といった点は不透明で、入札がうまくいくのか不安が残ります。