海上自衛隊は訓練中のヘリコプター2機が墜落し、乗員8人が死亡した事故をうけて見合わせていた夜間の訓練飛行を再開したと明らかにしました。

この事故は去年4月、伊豆諸島沖で夜間に行われた訓練中に海上自衛隊のヘリコプター2機が衝突し、墜落したもので、乗っていた8人の隊員全員が死亡しました。

その後、海上自衛隊は訓練飛行を一時的に停止し、段階的に再開していましたが、事故当時に行われていた複数機での夜間の訓練は再開されていませんでした。

海自トップの齋藤海幕長はきょうの会見で、先月28日に夜間の複数機での訓練を再開したことを明らかにしたうえで、「24時間オペレーションを安全に実施することは極めて重要」と強調しました。

これにより、事故で見合わせていたすべての訓練飛行が再開されたことになります。

衝突事故現場付近の海底で見つかっていた機体については、今月中旬にもアメリカ海軍などとともに引き揚げ作業を行うということです。