岩手県大船渡市の山林火災は、3日で発生から6日目となりました。
懸命な消火活動が続けられていますが、鎮圧のめどは立っていません。
大船渡市から中継です。

大船渡市末崎町の赤土倉漁港です。
大船渡湾を挟んで向かい側が山林火災の現場です。
当初、火の手は三陸町綾里地区の山林が中心でしたが、その後、東西に燃え広がり私の後ろに見える赤崎町の長崎地域から外口地域まで拡大しました。
岩手県によりますと、新たに住宅の被害の可能性があり現在調査が進められています。

こちらの漁港では、対岸の様子を不安そうに見つめる人の姿も見られました。
赤崎町の長崎地域でカフェを経営する佐々木ひろみさんです。
(佐々木ひろみさん)
「まだ大丈夫ですけど、本当に近くまで迫っているので心配で見に来ました」

大船渡市出身の佐々木さんは2023年9月、海を見下ろす高台にCAFEGullをオープン。海が一望できる眺めを気に入り、この場所に店を作りました。

避難指示区域にある店には近づくことができず、毎日この場所に様子を見に来ているといいます。
(佐々木ひろみさん)
「いや、本当に。まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。とにかく食い止めてほしいです。来ないでほしいです。長崎(地域)は本当に素敵なところなので」

発生から6日目となり、避難生活の長期化による体力的な、そして精神的な疲労の蓄積も懸念されます。
以上、大船渡市からお伝えしました。