熊本市のイオン熊本中央店が2月28日、最後の営業を終えました。当日の店内や閉店セレモニーの様子など、集まった人たちのそれぞれの思い出を紹介します。

熊本市中央区大江の「イオン熊本中央店」は、元々「ダイエー熊本店」として1980年にオープン。合わせて44年間営業を続けましたが、老朽化などを理由に閉店が決まりました。
従業員「閉店セール!最後ある(商品)だけ半額以下です」
店内にはこれまでの歴史を伝えるボードやメッセージが展示され、別れを惜しむ人の姿も。

訪れた男性「小さいころよく来ていたから。40年くらい前(になる)。仕方ないのかな、寂しいけどね」
働いている人にも、たくさんの思い出があります。
中華料理店ずい祥 店長 稲迫浩二さん「オープンした時にものすごい(数)のお客さんだったのがすごく印象に残ってます。元日営業を始めた時も、ものすごくお客さんが多くて。どこからお客さんが来るのだろうと思った記憶がある」

開店当初から店を構えた婦人服店のオーナーは、客とともに時代を重ねてきたと話します。
ブティックROKO 廣田敏男さん「『ヤング』だった人が『ミセス』になって、代が替わっていったことをすごく記憶しています」

そして午後7時。閉店後のセレモニーには約500人が集まり、多くの思い出とともに44年の歴史に幕を閉じました。
イオン熊本中央店 馬場朋宏 店長「熊本中央店は閉店いたします。44年間、本当にありがとうございました」
訪れた家族(父)「独身の時に妻と一緒にランチで来たことなどが思い出に残っています」
訪れた家族(子)「友達とゲームセンターに行ったり、お父さんお母さんと来たりしたけれど、なくなるのはすごく悲しくて、写真もたくさん撮りました」

跡地には今後、イオン九州が新たな商業施設を建設する方針ですが、具体的な時期や内容は決まっていないということです。