タレントの梅宮アンナさんが、主婦の友社と毎日新聞社が主催する「Be Me ~ご自愛市 spring~」のスペシャルトークセッション『「私らしく生きる」梅宮アンナさんが語る「がん闘病が教えてくれたこと」』に登壇し、がん闘病について語りました。

梅宮さんは昨年8月に乳がんの一つ『浸潤性小葉がん』にり患していることを公表。9月に抗がん剤治療を開始し、11月に右胸全摘手術を受け、12月から2回目の抗がん剤治療を開始し、治療に取り組んで感じたことを自分の言葉で発信し続けています。

がん治療と仕事を両立している梅宮さんは、 ”小さい時から自分にしかできないことをすることが好きだった。芸能界に入って、ファッションや美容のお仕事をやってきたけど、毎回同じようなことだと感づいてきて、このままの仕事でいいのかなって考えてきた”と芸能界で働く中で悩んでいたことを告白。
がんだと告知され、 ”「今まで通りではないな」って本能的に感じまして、インターネットで情報を漁って見まくったけど、「体毛が無くなるならどこのウィッグを使えばいいのか」とか私の欲しい情報がなかった。その時に、「私がなったんだから、この後に続く人たちの選択肢を作ることが使命」みたいに思いました”と語りました。

治療の中で「髪が抜けたことが一番ショックだった」と語った梅宮さんは ”最後までお医者さんに食らいついて「本当に(髪が)抜けちゃうんですか?たった一人だけ(髪が)抜けない人もいるじゃないですか?」って言ったら、お医者さんから「残念ながら抜けます」って言われた”と回顧。そして、抗がん剤治療が始まり、 ”2週間後にごぞっと髪の毛が取れて。髪が絡まっちゃって、髪を切るときに母にお願いして切ってもらったら、母は泣いていました。人生で今まで経験したことがない感情や思いをして、がんは一瞬で別世界に連れていかれる経験をする病気なんだと思いました”と闘病の壮絶さを語りました。

梅宮さんは来週5日、2回目の抗がん剤治療を終えます。MCから話題が振られると、梅宮さんは ”嬉しくて。ここまで来れるとは思っていなかった時もある。よく脱落しなくてよかった”と涙を見せました。
がん闘病中の周囲の反応について、 ”100人いたら100人リアクションが違うけど、みんなが何か言わないといけないと思って「大丈夫だよ」っていう人がほとんどだと思う。でも、良かれと思って「がんなんてすぐ直るんだから」って言われて。勇気づけるために言っているのも分かるけど、違和感があって素直に「ありがとう」って言えなかった。「うちのお母さんがそうだったから」とか言われたけど、みんなスタートポイントが違う。言われて嬉しかったのは「頑張ろうね」みたいな言葉で、「大丈夫」に違和感を感じた”と自信の気持ちを吐露しました。

イベントの中で「私の経験が誰かのためになるように生きていきたい」と語った梅宮さんは”この病気になった意味が必ずあると思っているので、闘病中のことを一つでも皆さんに伝えていけたらと思います。この先どこかで再発する可能性があるということを心に置きながら生活してまいります”と語りました。
【担当:芸能情報ステーション】