新潟県胎内市が舞台の映画「おばあちゃんの秘密」の撮影が4月から始まるのを前に、出演者オーディションが行われました。

映画「おばあちゃんの秘密」は、富田靖子さんの映画デビュー作「アイコ十六歳」などで知られる今関あきよし監督によるオリジナル作品です。祖母の遺品整理のために東京から胎内市を訪れた女性が、祖父以外の男性とのやり取りを記した手紙の束を見つけたことから物語が動き出します。

主人公の莉莉役を俳優の島田愛梨珠さん、主人公の祖母・時子役を竹下景子さんが演じます。映画には江藤潤さんや大島葉子さん、利重剛さんのほか、胎内市出身の長谷川玲奈さんも出演します。

2月27日に胎内市のホテルで行われたオーディションには、劇団で活動する人や、地元の小学校で読み聞かせを行う地域のボランティアら、80人以上が参加しました。

オーディションでは自己紹介の後、「道路の反対側にいる知り合いを見つけて、大声で呼び掛ける」という演技にチャレンジしていました。

参加者の中には、緊張してなかなかうまくいかない人も… そんな時、今関監督は「まずは肩慣らしだと思ってやってほしい」と声をかけていました。

また、「道路の向こう側にいる知り合いがなかなか気づかないかもしれない。でも、気づいてもらったら心境も変わる。そういう変化も大事にしてほしい」とアドバイスしていました。

最高齢の参加者(93)
「映画が好きで、どんなふうにして撮るのか現場が見てみたかった。出られたら幸いだなと…」


参加した小学3年生
「めちゃくちゃ緊張しました。友達に気付く顔を監督に見てもらうように気を付けました」

映画「おばあちゃんの秘密」は2026年春に公開予定で、「夏井の千本桜」など胎内市各地で4月に撮影が行われ、オーディションで選ばれた人はエキストラなどで参加するということです。