自助グループに参加し”少しの変化”

自分の体験や悩みを打ち明ける窃盗症の自助グループにも参加している元受刑者の女性。
少しずつですが、自分自身の変化を感じています。
元受刑者の女性(50代)
「家族を失うのもつらかった。あって当たり前と思っていたのができなくなった。離れていった。でもそうしたのは自分なんですよね。好きでこういうふうになってないです。笑えるようになりたい。今はまだ心から笑えないです。笑えないけどちょっとずつ、喜びも感じられるようになったし、幸せも感じられるようになってきました。今葛藤中です」
専門家「まずは摂食障害の治療を」
克服することが難しい「摂食障害」と「窃盗症」。専門家は、「摂食障害」を治療することが「窃盗症」を治すことにもつながると話します。

九州大学病院心療内科 髙倉修医師
「窃盗症は、物をとりたいという症状がわいてきて、その緊張感を味わうような方々で、金銭的な問題とか経済的な問題とかそういったものとはちょっと違う次元で窃盗を行う。ただ、中には摂食障害の中にクレプトマニア(窃盗症)を合併している方もいらっしゃる。窃盗を治そうというアプローチは違うんじゃないか。そういうケースに対しては。摂食障害を治しましょうっていうのが最も大事。それはひいては窃盗を治していくっていうことにつながっていく」