買い物には施設のスタッフが付き添う
元受刑者の女性は、4度目の服役を終えて精神科の病院に7か月入院。
その後のおよそ6年は家族と暮らすことなく、依存症からの回復を支援する施設で生活しています。

「摂食障害」と「窃盗症」の克服には至っていません。
元受刑者の女性(50代)
「レジに並んでいるときに隙を見て、バックに目に付く物をぱっぱって入れちゃって」
元受刑者の女性は、去年、再び万引きをしていました。
一緒にスーパーに行っていた施設の仲間が万引きに気付いたといいます。
元受刑者の女性(50代)
「『万引きした?』って聞かれたんですよ。仲間から。『いやしてないよ』って。『えなんで』って。『してないならバックの中ちょっと見せてもらっていい』って言われたんですよ。『万引きしたよね』『あ、うん。万引きした』。そこで初めて認めましたね。とっさ的に嘘つくし、とっさ的に自分を守ろうとするし、なんか現実逃避じゃないけど、こういうところがいまだに治っていないです」
元受刑者の女性が万引きをした商品を返して謝罪をしたため、店側が被害を届け出ることはありませんでした。
現在、元受刑者の女性の買い物には、施設のスタッフが同行しています。
「抜け道があったらやるなあ、たぶんやりますね私」

元受刑者の女性(50代)
「誘惑がある。今は誘惑はスタッフさんと一緒だから出てこないです。でもちょっとでも抜け道があったらやるなあ、たぶんやりますね私まだ」
記者
「もし今一人でスーパーに行ったら?」
元受刑者の女性(50代)
「やると思う。まだ考え方が変わってないです。ばれなきゃいいだろう。このくらい良いだろう。これがまだある」