自らが経営するペットショップの女性従業員6人に繰り返し性的暴行などを繰り返したとして、懲役30年を言い渡された本多道雄被告(66)。

裁判では、女性たちの証言を「嘘」だと言い切り、性行為はあくまで「女性の自由意志」だと主張し続けた。

判決は、本多被告の主張を「不合理な弁解」と一蹴し、「反省の態度が全くうかがわれない」と批判。有期刑としては最も重い懲役30年を言い渡した。

「避妊はしない。避妊は女性がするものでいいじゃないか。両方がするものでもないでしょう」法廷で、こう語った本多被告。

その発言からは、女性に対する尊厳がみじんも感じられなかった。

Aさん Bさん Cさん Dさん Eさん Fさんに行った性加害

福岡県や佐賀県でペットショップを経営していた福岡県糸島市の無職・本多道雄被告(66)。
福岡地裁は25日、元従業員女性に繰り返した性的暴行や強制わいせつなど7件の罪を認定した。

本多被告から性被害を受けた元女性従業員は6人にのぼる。

抵抗するCさんに対し首を絞めるなどの強度の暴行を加えた上で性交しようとした。Cさんは全治10日間のけがを負った(強制性交等傷害)

Dさん、Eさん、Fさんに対して暴力団関係者を装い、裏切ったら家族を含めて殺すなどの強い脅迫を繰り返した上、複数回継続して意に沿わない性行為を強要した。多大な屈辱感や嫌悪感、苦痛を与えた。(準強制性交等など)

Aさん、Bさんに対して、いきなり抱きつき胸などを触った。(強制わいせつ)