長崎県の離島・対馬市では、去年12月以降まとまった雨が降っておらず、降水量が平年を大きく下回っています。市は21日、渇水対策本部を設置し、市民に節水を呼びかけるとともに、水源の切り替えなどの対策を進めています。
対馬市水道局によると、去年12月の島全体の降水量は平均0.3ミリ。過去約20年間の平均53ミリを大きく下回り、特に上対馬地区では降水量0ミリと、まったく雨が降りませんでした。(3観測地点中、厳原で1ミリのみ)その後も例年に比べ極端に少ない状況が続いています。
【対馬市の平均降水量】(過去約20年間の平均)
▶2024年12月 0.3ミリ(53ミリ)
▶2025年1月 16ミリ(61ミリ)
▶2025年2月 32ミリ(73ミリ)※27日まで
対馬には大きな河川がなく、海沿いに集落が点在しています。主な水源は河川水や地下水ですが、市水道局では「通常より流れ込みがかなり減っている」とし、「直近20年の渇水状況の中でも最も厳しい」と強い危機感を募らせています。
島内4つのダムのうち、南部の鶏知(けち)ダムの貯水率は28日現在で45.8%。「貯水率40%の状態で雨が降らない状態が続いた場合、1カ月で水がなくなる」とされています。
市は21日に渇水対策本部を設置、市民に節水を呼びかけるとともに、より安定した水源への切り替えなどの対策を進めています。しかし、今後の降水量次第では「時間給水」の措置をとる可能性があるとしています。
対馬を含む長崎県では、3月2日(日)以降まとまった雨が降る予報が出ており、渇水状態の改善が期待されます。














