MLBボルチモア・オリオールズの菅野智之(35)がチーム合流後、初の実戦マウンドで2回を投げ無失点の好投と上々のオープン戦デビューを果たした。18年・19年当時の巨人のチームメイトであり、34歳でオールドルーキーとしてメジャーに挑戦した先輩でもある上原浩治(49)さんが頼もしい後輩を直撃した。

思い描いてるような調整が出来ている

Q.ここまでの調整は
菅野:

もう、最初は結構、時差ボケがきつくて、慣れるまでに3日ぐらいかかったんですけども、本当に順調、思い描いてるような調整が出来ているので、楽しみです。
Q.実戦登板も始まる
菅野:

やっぱり、まずはピッチクロックだったりとか、ボールももちろん違いますし。もう一つはベンチ前でキャッチボール出来なかったり、そういう環境面に慣れなきゃいけないなっていう風に思っているので、まずはそういう雰囲気とか、そういうものに慣れればいいなと思って。結果云々よりもそっちをメインに考えてます。

上原浩治(49)さんが頼もしい後輩菅野智之(35)を直撃インタビュー


Q.日本代表戦、侍ジャパンの試合の時も、ベンチ前でキャッチボールは出来なかったが…
菅野:

出来なかったですね。たしか、その時はもう全然問題なかったですけど、ピッチングコーチからもそういうものも含めてまず順応していけるように最初の試合はやろうっていうふうに言われている。

ピッチクロックは“去年からすごい気をつけて”

Q.ピッチクロックの秒数は日本だとオーバーしてる感じ?
菅野:

僕は去年からすごい気をつけて、はい。すごく意識して投球間隔をもう短くして投げる事を意識したのですけども、去年の時点で、何も問題なかったですし、この前のライブBPも、全然意識してないですけど、平均10秒ぐらいで投げられてるので。
Q.10秒は速い!
菅野:

速いと思います。速いと思いますので、そこは問題ないかなと思っている。

「ものすごく僕はやりやすいです」

ア・リーグ東地区のオリオールズは今季同地区2位で2年連続プレーオフに進出。ヤンキース、レッドソックスと名門チームが多く注目される地区に入っている。これまで日本人選手は上原浩治(2009~2011)、和田毅(2012・2013)、藤浪晋太郎(2023)の3投手が在籍した。
Q.チームメイトとか、チームの雰囲気はどうか
菅野:

思ったよりもすごくみんな歓迎してくれて、やりやすい雰囲気ですし、チームメイト以外のチームスタッフの方も、例えば球場での食事もそうですし、よく気遣って、やってくれている。ものすごく僕はやりやすいです。
Q.日本食に近いものを出して貰える?
菅野:

日本食に近いものは出ないですけど、お米を用意してくれて、多分、いつもお米とかないのですけど、そういうのを用意してくれていたりとか、“本当に何でも言ってね”という風に、そういうスタンスでいてくれるので、すごく僕はありがたいですね。
Q.それは過去にボルチモアに在籍していた先輩方のおかげ?
菅野:

ありがとうございます。そう、その通りですね
Q.日本と比べて施設は?
菅野:

本当にまとまってるので、移動も楽ですし、後は物凄く、もう自分に、1人1人個人に練習を任されてるというのが。もう全体練習なんか本当に1時間もたたないで終わっちゃうんで(この日も)ちょうど1時間ぐらいですね。もちろん練習前にもしっかり準備の時間とか、練習終わった後にトレーニングだったりとかの時間もあるんですけど、本当にあとはもう自分で自分の準備、仕上げ、いいパフォーマンスを出せる様にという風に言われているので、本当に自主性が問われるな、と思っています。
Q.ボルチモアはシーズンに入って帰るとちょっと3月、4月は寒いと思われるが…
菅野:

寒いのは苦手ですね。どちらかというと、その寒い中、試合する事が日本だとあんまりないので。1回、僕、1年目の日本シリーズの仙台で11月、それこそ田中将大さんと投げ合った試合はあるが、その日は寒かったですね。5度とか4度5度。
Q.その時のピッチングは
菅野:

良かったですね。若かったから、全然、投げられましたけれど、もう大分、おじさん…12年経ったので。