中国が台湾に武力侵攻する、いわゆる「台湾有事」について問われたアメリカのトランプ大統領。立場を示さず、中国との関係改善に期待を示しました。

トランプ大統領
「(Q.あなたが大統領でいる限り、中国は台湾を武力で奪ってはならないという考えですか?)それには決してコメントしない。何もコメントしない。なぜなら自分をそのような立場に置きたくないからだ」

トランプ大統領は26日、記者の質問にこのように応じた上で、「私は習近平国家主席とすばらしい関係を持っている。中国にはアメリカにもっと投資をしてほしい。我々も中国に投資して米中関係はとてもよくなるだろう」と関係改善に期待を示しました。

アメリカの歴代政権は、中国が台湾に武力侵攻した場合にどのような対応を取るかはっきりさせない戦略を取ってきましたが、バイデン前大統領は「アメリカ軍が台湾を守る」と明言していました。

トランプ氏は去年の大統領選期間中、「自分が大統領であれば中国は台湾侵攻を考えもしないだろう」と主張するとともに、「もし侵攻したら最大200%の関税をかける」との考えを示していました。