コストが上がって米あまる?米農家がこれから直面する課題


機械の扱いが得意な毛利さんは、機具の故障もほとんど自分で直します。これは経費削減のため。農業、とりわけ米作りを取り巻く環境は厳しさを増す一方です。

ただでさえ減っている米の消費量は、コロナ禍による外食産業の低迷で更に減少。「米あまり」で価格が急激に下がる中、ウクライナ情勢の長期化で燃料や肥料など経費の高騰も課題です。

(毛利圭吾さん)
「米を作るのためのコストは値上がりしているが、米の値段は安い。本当に来年はほぼほぼ赤字になるんじゃないかと心配ですね…」

そんな中でも毛利さんは常に前向き。米作りの価値を信じています。


(毛利圭吾さん)
「何事も楽しくなきゃ続けられない。仕事が楽しいのはめちゃくちゃ贅沢でありがたい話ですけど、僕は楽しいから米作りを続けられていると一番思う。いろんな技術を試したり教えてもらったりする経験が楽しい」

「日本中探せば若者の農家さんはいる」SNSで繋げる農業の未来


毛利さんは新しい取り組みとして、農家の情報などをSNSにアップしていました。

(毛利圭吾さん)
「インスタのストーリーで『いいね』がきたり、『こっちも稲刈り始まりましたよ』のコメントをもらう。情報交換みたいな感じです。僕の近所にはいないんですけど日本中探せば若手の農家さんっているので、そういう人と繋がれればと思っている」


同じような若い世代の農家と繋がり、米作りを盛り上げる次の一手を模索していました。

(毛利圭吾さん)
「無人トラクターを入れたら僕も一人で(作業ができたりする)。今はスマート農業といっていろいろ出てきている」


これらのことが次に繋がってほしいと希望を持っています。祖父と続ける二人三脚の米作り。熱い思いで日本の農業・米作りを支えます。

CBCテレビ「チャント!」10月4日放送より