授業は英語で…多くの学生を海外に送り出す高校の取り組み

こうした中、多くの学生を海外に送り出している高校があります。

髪を染めた生徒や、ピアスをつけた生徒。「能」を披露するなど、多くの個性豊かな生徒が通う、大阪府立水都国際高校です。

この高校では例年、14%ほどの生徒が海外に進学します。2024年度は80人の卒業生のうち、11人が海外の大学に進学しました。

日本から海外に進学する学生が少ないなかで、なぜ多くの生徒を海外に送り出せるのでしょうか。化学の授業をみせてもらうと…

教員
「reason is simple. it's because longer the molecule is more electron it has(理由は単純で、分子が大きい方が多くの電子を持てるからです)」

この高校では特に英語教育に力を入れていて、数学や物理、生物などの授業も基本的に英語で行われます。

2年生のクラスで「海外の大学に行きたいか」と聞いてみると、半数以上の生徒が手を挙げました。

生徒
「アメリカの大学に行きたくて、そのために今年の夏に自分でアメリカに行って、12校大学を見学してきた」

生徒に将来の夢を聞いてみると…

「海外でも働けるような、メイクアップアーティストになりたい」

「絵を描くのが好きなので美術館のキュレーター、展示会を開く人になりたい。作品を海外から借りてきて『ゴッホ展やります』『モネ展やります』みたいな立場になりたい」

「先生がNASAで働いている宇宙生物学の研究員だから。宇宙で人が快適に暮らすためには、どういうふうにしたら良いのかみたいなことを、考えるのが好き」