いま世間を賑わせているオンラインカジノ。違法性の認識が薄く、摘発者が急増しています。「知らなかった」では、許されません。
◇《国内からアクセスした海外サイトでの賭博は違法》
スマートフォンやパソコンから現金や暗号資産を賭けて、スロットやカードゲーム、スポーツの勝敗などを競う『オンラインカジノ』。
日本国内からサイトにアクセスして賭博を行うことは犯罪です。お笑いタレントやスポーツ選手が、過去に利用したことを認め、活動を自粛するなどの事態となっています。
また、福岡県警では先週、オンラインカジノで繰り返し賭博をしたとして、男性警部補が書類送検されました。スマートフォンを使い、海外のオンラインカジノで、約800回にわたって賭博をした疑いが持たれています。
男性警部補は「手軽に遊べるゲーム感覚でやってしまった」などと話し、容疑を認めているということです。
国際カジノ研究所 木曽崇 所長
「無料のゲームで最初に登録だけさせて、そこから徐々に金を賭けるという行為に誘導していくのが彼らの手口」
ゲーム感覚で始めてしまう利用者も多い『オンラインカジノ』。摘発者が急増する背景には、何があるのでしょうか。
◇《去年の摘発者は全国で279人…前年の2.6倍》
警察庁によりますと、去年、オンラインカジノで摘発された人の数は、全国で279人。これは過去最多の人数で、107人だった前の年の2.6倍に急増しています。

一方で、国際カジノ研究所が行った調査では、日本国内での利用者は340万人に上ると推計されています。
佐々木賢記者
「オンラインカジノのリンク先を集めたウェブサイトです。30以上のサイトが掲載されています」

そこには“安全で合法に運営”などと、あたかも違法性がないような記載が見られます。しかし、日本国内から『オンラインカジノ』にアクセスして、賭博を行うことは犯罪です。

賭博罪では、50万円以下の罰金又は科料、常習性があると判断されれば、3年以下の懲役が科されます。
マチの人は、オンラインカジノにどんな印象を持っているのでしょうか。
10代男性:「普通のゲームみたいな感じで、広告に出てくるので分かりにくい」
30代男性:「身近で手軽になっている。(カジノは)海外だと簡単に行けるので“日本でもやって問題ない”みたいになってしまうのでは」