灯台からの景色にほれ込む 支配人が仕掛けた“奇策”
案内してくれた、ホテルの営業支配人の嶋﨑さんは、実はこの灯台の"管理人"なのです。
本来は海上保安庁が管理する灯台。
点検のために訪れる職員に、嶋﨑さんが「入ってみたい」と相談したのがきっかけでした。
(ホテルたつき営業支配人 嶋﨑眞宏さん)
「この灯台からの景色、最高だと思いませんか?(初めて入った時は)もうむちゃくちゃうれしかったですよ。こんなに素晴らしい景色があるんだと。この景色を皆さんにぜひ見ていただきたいなという気持ちです」

そこで、ホテルは海上保安庁の「航路標識協力団体」に申請。
灯台の掃除や管理を担当する代わりに、観光資源として活用できるようになりました。
土日には、灯台の見学会も開催。
この日、愛知県みよし市から灯台を目当てに訪れたという男性は…
(男性客)
「おお~すごい、すごく景色が綺麗、360度」

テラスは、宿泊客でなくても利用でき、天気の良い日は灯台を見ながら食事を楽しむことも。地元の住民は…
(地元住民)
「灯台があることは知っていたが、ここから見るのは初めてです。友達と来てランチしてみたいですね」

愛知県の統計によると、1990年代には年間60万人以上が訪れていた西浦温泉も、2022年には年間約13万人に。この灯台テラスをきっかけに、西浦温泉に人を呼び込みたいと話します。
(ホテルたつき営業支配人 嶋﨑眞宏さん)
「地元の人でもここに灯台があるというのを知らない人が非常に多かった。まず地元の人に知ってもらって、そして一度来ていただく。県外、それから全国の人に来てもらえるようにしていきたい」

続いては、三重県。荷物を積み込み、船で向かう先は…