古い施設に「新たな命」を吹き込む 3代目の熱き思い

そこで、川野さんは友人らとともにリノベーションに着手。
真珠小屋の面影を残しながら、2024年4月、宿泊や企業研修ができる施設に生まれ変わりました。宿泊料金は、平日2人の利用で1泊3万円です。

トイレの屋根にはかつて養殖に使っていた「いかだ」を、屋外のライトには「浮き」として使われていた「ビン玉」を再利用しました。

(うみらぼ代表 川野晃太さん)
「時が止まっていたものを形を変えて新たに命を吹き込む、そこはこだわっているところです。使えるものはうまく活かしたい」

「うみらぼ」に宿泊した堀江さん夫婦は…

(宿泊客 堀江宗弘さん)
「素晴らしいと思います。こういう所に将来住めたらと思うような施設なので、もっと増えていってほしい」

川野さんは英虞湾の魅力を知ってもらいながら、"地域の未来を創る場所"にしていきたいと話します。

(うみらぼ代表 川野晃太さん)
「この地域にいる人と外から来る人が知恵や技術を持ち寄って地域活性化につながる種が生まれる施設であってほしい。真珠に代わるイノベーションを起こすような活気あふれる場所になってくれたらと思います」