様々な疑問やニュースなどを深掘りする「tbcNEWSDIG」。今回は、台風などの際に鉄道の運休を前もって決める「計画運休」です。この運休はいったいどのようにして決めているのでしょうか?調べてみました。
■「計画運休」は何をもとに判断している?
9月中旬、西日本に猛威をふるった台風14号。仙台管区気象台は、宮城でも暴風に警戒するよう呼びかけていました。

仙台管区気象台 阿部真治主任予報官
「何かにつかまっていないと立っていられないというような状況が、想定されます」

この台風が東北地方に接近するにあたって、宮城県内では一部のJR線で計画運休を行いました。JRは何をもとにこの区間を運休とする判断を下したのでしょうか?

JR東日本東北本部によりますと、在来線では、「沿線の風速計で風速25メートル以上が観測されると周辺の区間で運転中止」と決められています。
宮城県内では、東北本線や仙石線の一部で防風柵が設置されているため、それらの区間では「風速30メートル以上で運転中止」となっています。
計画運休するかどうかは、上記の運転中止の基準に達するリスクがどれだけあるかということで判断していますが、そのもととなるのが、複数の民間の気象会社などからの情報ということです。
そこで、そのうちの1つウェザーニューズに話を聞きました。
ウェザーニューズでは、気象庁と異なり専門の鉄道気象チームという部署が存在し、路線の区間ごとに雨や風による運行のリスクを平常・警戒・速度規制・運転中止の4段階で鉄道会社に提供して、計画運休の判断に活用してもらっているということです。

この情報などを参考に、JRでは計画運休を決めているということですが、ここでさらなる疑問が・・・。
実は、4年前に似たようなコースでやってきた台風がありました。